〜5年前をふりかえって〜
今でこそ「本が好き!」と言って自分から図鑑や児童書を手に取るようになったわが子ですが、その土台は間違いなく5年間の図書館通いにありました。
当時、子どもが3歳半になったころから、私たち親子は図書館に通うようになりました。
月に2回、毎回15冊前後の絵本を借りるというサイクルを続け、1年でざっと400冊近くの絵本と出会ったことになります。
あの頃の図書館通いが、今につながっている
絵本を通じて育まれた「ことばの力」と「心の力」

絵本は、ただの読み物ではありません。
5年前、子どもがまだ文字を読めなかった頃も、私の声で物語を読み聞かせることで、たくさんの言葉や感情を自然と吸収していました。
特に印象的だったのは、ある日突然

そんな言葉どこで覚えたの⁉
と驚くような表現を使ったこと。
よくよく聞いてみると、それは昔話や海外の古典絵本に出てきたセリフだったのです。
当時の私は、「悪い言葉」や「残酷な描写」を完全に遠ざけるよりも、それらに触れた時にどう考えるか、どう感じるかを話し合う機会にしようと意識していました。
今振り返っても、その姿勢は間違っていなかったと思っています。
「聞く力」「想像する力」がぐんぐん育つ日々
最初の頃は、絵を眺めたりページをめくるだけで満足していた子どもが
3歳後半になると徐々にストーリーに集中し、登場人物の気持ちや結末について話したがるようになりました。
図書館で出会ったたくさんの絵本のなかには、困難に立ち向かう主人公、仲間と協力する場面、ユーモアのある展開、時に人生の繊細さを描いたものもありました。
こうした絵本のストーリーが、感受性や想像力、そして人の気持ちを想像する力を豊かに育ててくれたと実感しています。
図書館という場所がくれた「学びの環境」
イベントも充実!地域の図書館が提供する学びの場
図書館に通う中で、ただ絵本を借りるだけでなく、私たちはさまざまなイベントにも参加してきました。
- 親子で楽しむリトミック
- 年齢別のおはなし会
- 区のキャラクターが登場する人形劇や紙芝居
どれも無料で参加でき、気軽に「楽しく学べる場」として活用していました。
5年前、毎週末のように図書館で過ごした時間は、子どもの学びのベースを作る、かけがえのない時間だったと感じています
あの頃読んだお気に入り絵本たち
今でも思い出深いのが、以下の絵本シリーズです。
何度も読んだ、わが家の定番シリーズ
- バーバパパ:変身するバーバパパ一家が協力して問題を解決する姿が大好きでした。
- 10ぴきのかえる/11ぴきのねこ:たくさんのキャラクターが登場し、子どもの好奇心をくすぐる作品。
心に残ったストーリーと、育まれた感性
- みやにし たつやさんの絵本:一見ヒーローものに見えて、実は深い愛や思いやりが描かれている名作ばかり。
- ぐるんぱのようちえん:不器用だけど一生懸命な「ぐるんぱ」の姿に、私も励まされました。
お気に入りのシリーズに出会うと、次に読む本を選ぶ楽しさも倍増します。
図書館通いの5年後に見えてきたこと
あの頃、絵本の読み聞かせや図書館通いが、どこまで子どもの成長に影響するのか半信半疑でした。
でも、5年経った今ははっきり言えます。
- 読書好きな子に育った
- 語彙力が高く、表現が豊かになった
- 相手の気持ちを考える想像力が育った
- 集中して話を聞く姿勢が身についた
図書館は、子育て中の私たち親にとって、経済的にも、精神的にも、学びの面でも大きな味方でした。
まとめ:図書館は、未来を育てる場所だった
あの頃、ほんの気軽な気持ちで始めた図書館通い。
けれど、子どもの言葉の力、心の力、学ぶ姿勢は、確実にそこから育まれていったと感じています。
もし、これから絵本を読み始めようかなというご家庭があれば、ぜひ図書館をフル活用してほしいです。
絵本は、知識だけじゃなく「心を育てる」最高の教材。
そして、図書館はそれに出会える、まさに宝箱のような場所です。