「理解力は高いので、いずれ成長と共に落ち着きますよ」
4歳の頃、そう言われて、少し安心したのを覚えています。
でも正直に言うと、日々の生活では“違和感”が消えることはありませんでした。
- 話を聞いていない
- ケアレスミスが多い
- 集中するとやめられない
学校の授業にはついていけているけど、お友達とのトラブルはある。
今回は、そんな我が家が「発達グレー×高IQ」の子どもを療育に通わせてみて感じた、メリットと後悔を正直に書きます。
療育に通い始めたきっかけ
きっかけは、「専門家に問題ないと言われたけど、親としての違和感」でした。
集団行動での困りごとはある。
心理相談では問題ないと言われる。
でも家では毎日バトル。
「これは性格なのか、それとも何かあるのか?」
答えが分からないまま過ごすことが、いちばんしんどかったです。
我が家の療育・通級の経緯
我が家の場合、療育や通級は一度で判断したわけではなく、
試行錯誤しながら今の形にたどり着きました。
- 年長の夏:療育スタート(約半年通う)
- 小学1年生:いったん様子見
- 小学2年生:通級を開始
- 小学3年生:そのまま継続予定
正直に言うと、ずっと迷いながらの選択でした。
「本当に必要なのか」
「やりすぎじゃないか」
「このままでいいのか」
その都度考えて、その時のベストを選んできた、という感覚です。
詳しい経緯はこちらにまとめています。
振り返ると、“その時の違和感”を無視しなかったのは正解だったと思っています。
実際に通って感じたメリット
① 子どもの特性を理解できた
実際に「特性」を強く実感した出来事があります。
5歳のある日、保育園にお迎えに行くと、下の子は先に準備完了。
上の子はお友達とブロックで遊んでいました。
「何時までやっていい?」と聞いてきたので、
「長い針が7になるまでね」と約束しました。
ところがその後、友達が(わざとではなく)ブロックの作品を壊してしまい、
そこから状況が一変します。
- 「壊れた」とギャン泣き
- 「作り直したい」と譲らない
- 先生が説得しても聞かない
30分以上、押し問答が続きました。
私は「時間だからもう終わりにしよう」と伝えましたが、
本人は納得できず、最終的には勝手に作り直して完成させました。
ただ、その後また下の子が触ってしまい、
廊下に倒れ込んで大泣き。
先生からは
「こうなるともう…」
「就学に向けての課題はここですね」
と言われ、正直つらい時間でした。
でも、療育に通うようになって、この出来事を振り返ったとき、
ただの「わがまま」ではなかったと気づきました。
👉 「自分の中で決めたゴールまでやり切りたい」
👉 「途中で崩れることを強く受け入れられない」
それまでは
「どうして言うことを聞けないの?」と思っていたのが、
そういう特性があったんだと理解できたんです。
👉「どうしたら納得して切り替えられるか」を考えるようになりました。
② 親の関わり方が変わった
それまでは正直、
「なんでやらないの?」
「ちゃんと聞いて!」
と、できていない部分ばかりに目がいってしまい、つい感情的になることが多くありました。
でも療育に通う中で、
「この子は“やらない”んじゃなくて、“やれない理由があるのかも”」と考えるようになりました。
たとえば、
・指示が長いと途中で分からなくなる
・興味がないと集中が続かない
・頭の中では分かっているのに、言葉や行動にうまく出せない
そんな特性が見えてきてからは、
👉 「どうしたらできるか?」を一緒に考える関わり方へ
少しずつシフト。
「まずここだけやろうか」
「一回一緒にやってみよう」
「どこが分からなかった?」
と声をかけるようにしたことで、子ども自身も落ち着いて取り組める場面が増えました。
何より大きかったのは、
親である私の気持ちがラクになったこと。
「なんでできないの」と責める関係から、
「どうしたらできるかな」と一緒に考える関係へ。
少しずつですが、親子のやり取りが穏やかになっていきました。
③ 学校以外の居場所ができた
療育に通い始めて感じたのは、
「学校(保育園・子供園)だけがすべてじゃない」と思えたことでした。
それまでは、
・集団でうまくやれているか
・先生に迷惑をかけていないか
・お友達とうまくいっているか
どうしても「学校での評価」をすべてのように感じていて、
うまくいかないと親の私まで苦しくなっていました。
でも療育では、
・その子のペースで関わってもらえる
・できたことをしっかり見てもらえる
・「困っていること」に寄り添ってもらえる
そんな環境の中で、
👉 「ここでは認めてもらえる」という経験が積み重なっていきました。
そしてそれは、子どもだけでなく
親の私にとっても大きな救いでした。
「この子には、この子なりの良さがある」
そう思える場所がひとつあるだけで、
学校でうまくいかない日があっても、
必要以上に落ち込まずにいられるようになりました。
正直に言うと、後悔したこともある
療育に通わせてよかった、とは思っています。
でも正直に言うと、迷いや後悔がなかったわけではありません。
まず大きかったのは、通わせるハードル。
平日送迎の時間、仕事との調整、下の子とのバランス。
「これを続ける意味はあるのか」と、何度も考えました。
さらに、
「この子、本当に療育が必要なの?」
「ただの個性じゃないの?」
と悩み続けた時期もあります。
👉 “やりすぎなんじゃないか”という迷いは、ずっとあった
それでも通い続けたのは、
「困りごとがゼロではない」と感じていたからです。
IQが高い子に療育は必要?
私の結論から言うと、
👉 必要かどうかは「IQ」ではなく「困りごと次第」だと感じています。
IQはあくまで一つの指標であって、
それだけで“生きやすさ”が決まるわけではありません。
実際わが家でも、
・集団の中でのコミュニケーション
・気持ちのコントロール
・指示の受け取り方
といった部分で、困る場面がありました。
だから療育は、
「特定の子だけが通うもの」ではなく、
👉 “この子が生きやすくなるための選択”
だったと思っています。
療育と家庭学習はセットで考えた
療育に通う中で感じたのは、
👉 学校(保育園)だけではカバーしきれない部分があるということ。
一方で、学力面はまた別の話。
療育で「できるようになること」と、
学校の勉強で「積み上げる力」は違うので、
👉 家庭での学習環境も大事にしたいと思うようになりました。
無理に詰め込むのではなく、
「本人が回せる形」を探した結果、
👉 「家庭学習としてチャレンジタッチも併用」
という形に落ち着きました。
我が家で使っている家庭学習
わが家では、タブレット学習を取り入れています。
実際に使ってみて感じたのは、
・自分のペースで進められる
・親がつきっきりにならなくていい
・「やらされる」より「自分でやる」に近づく
といった点でした。
療育で「やり方」を学び、
家庭学習で「積み重ねる」。
この組み合わせは、わが家には合っていたと思います。
👉 あくまで一例ですが、同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
■ まとめ
- IQが高くても、困りごとは普通にある
- 療育は「困りごとに応じて選ぶもの」だと感じた
- 親子ともに楽になる選択だった
迷いながらの選択でしたが、今は「この道でよかった」と思えています。
同じように悩んでいる方にとって、
少しでも気持ちが軽くなるきっかけになれば嬉しいです。


